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2009年12月12日土曜日

ツヤホソバエ科の類


ツヤホソバエ科の類
  • 庭のヤツデの上でウロウロしていました。
  • 3mm程度で、丸い頭で目が大きくて、黒光りをしていました。さらに翅の先の方には黒点がありました。
  • 小さくてうろちょろするので、まともな写真はとれませんでしたが、ちょっと調べてみたので、アップしておきます。
  • 頼りにしていた原色昆虫大図鑑(北隆館)で手がかりが得られず、見当が付かないまま、webサイトを延々と見ていたら、ようやくデジタル昆虫図鑑に似たハエ(ヒトテンツヤホソバエ)がいました。
  • さらに、ツヤホソバエ(Sepsidae)科で検索をしたら、いつもお世話になっている古田さんのヘキサポーダリサーチのツヤホソバエ科のサイトにたどり着きました。このサイトが面白いのです。
  • 「・・このスレンダーなボディー・・細い翅・・丸い顔・・丸く大きなつぶらな複眼(瞳)・・そして♂の前腿節にはトゲがあり・・」と恋人を語るよう・・、ハエ屋さんの面目躍如というところです。ここでもヒトテンホソツヤバエなどの写真がありましたが、ちょっと様子が違っていました(写真だけで判断できるなどは普通はありませんね)。
  • さらに「一寸のハエにも五分の大和魂」の掲示板を見てみると、Fさんの過去ログN0.3851関連にツヤホソバエ科Sepsis属の類に関する記載がありました。
  • Fさんも色々調べて、外国のサイトで画像を探し出されていました(凄いですね)。
  • アノニモミイアさんやハエ男さんがこの件では投稿されており、翅の先に黒点があるのは10種位はいるとのことで、体の剛毛の状態や♂は前腿節のトゲなどで判断していくそうです。
  • 全体の感じは、外国のサイトその2のSepsis sp.と似ているようでしたが決め手はありません。
  • それにしても、成虫も糞によってくるというのですが、ヤツデの上で何をしていたのでしょう?ヤツデの葉の上に、ヒヨドリの糞などが落ちていたのでそれによってきたのでしょうか?
参考
  Fさんの調べた外国のサイト その1その2

 

2009年12月10日木曜日

ハマダラミバエの類

ハマダラミバエ(翅斑実蝿)の類 ミバエ科

  • 12/9に、家のヤツデに来ていました。複眼の緑金色がとても綺麗なハエでした。

  • さて、このハエの正体ですが、翅のSc脈は先端近くでほぼ直角に前方に屈曲し、屈曲点より先は弱くなって、翅に斑紋があることからミバエ科と思われます。

  • この先は、翅の斑紋、胸部側板などに黄色の筋があることなどを参考にし、「一寸のハエにも五分の大和魂・改」で教示を御願いしたところ、茨城の市毛さんから、「翅の模様はハマダラミバエ亜科のVidalia sataeにかなり近い」との教示を頂き、さらに、「Vidalia sataeはVidalia accolaのシノニム(別名)とされているようです」との教示を頂きました。

  • 候補は教示いただきましたが、種名の確定には、更に専門的に詳細な情報を提供する必要があると思われます。しかし、和名も付いておらず、とても把握できるものとも思えません。

  • このため、当面、ハマダラミバエの類としておくこととしました。
参考
  新訂原色昆虫図鑑Ⅲ(北隆館・平成20年)のハエ目検索表
  一寸のハエにも五分の大和魂・改 No.6053~6057  
  赤坂御用地と常盤松御用邸のミバエ科昆虫(末吉・国立科博報(39))

2009年12月8日火曜日

ハナバエ科の類

ハナバエ(花蝿)科の類 Anthomyiidae

  • 体長約4mmの蝿です。

  • 庭のヤツデにきていました。

  • 明確な特徴がなく、新訂原色昆虫図鑑Ⅲのハエ目の検索表を見てみました。

  • 良く分からない点も多かったのですが、翅脈と前額からハナバエ科の類としました。

  • 翅脈については、Sc脈とR1脈は融合しておらず、Cuは翅縁に達していました。

  • また、前額は狭く(♂と思われます)フンバエ科とは異なることになりました。





  • それにしても小さすぎて、今のところ、科のレベルで満足しておきます。


  
参考
  新訂原色昆虫大図鑑Ⅲ ハエ目検索表
  一寸のハエにも五分の大和魂・改 アーチャーンさんの投稿No.5135

2009年12月4日金曜日

アオモンツノカメムシ 青紋角亀虫

Dichobothrium nubilum (Dallas, 1851)

Acanthosomatidae  ツノカメムシ科

○2009.12.04 庭で

腹部の生殖節と気門
腹部背板
翅はよく見ると綺麗
  • 庭の斜面のヤツデに来ていたところ、足場が悪かったので、キクに移して撮影
  • ベニモンツノカメムシに似ていますが、腹部背板、腹部の生殖節の形状、気門が黒い小点ではないことなどから、アオモンツノカメムシとしました。
  • アオモンツノカメムシは、Dichobothrium属から、Elasmostethus属に見直され、ベニモンツノカメムシと同じ属とされたようですが、九州大学の昆虫目録(MOKUROKU)では、まだ、Dichobothrium属とされており、日本原色カメムシ図鑑でも同様でした。一方、原色昆虫大図鑑Ⅲでは、Elasmostethus属とされていました。
  • なお、ベニモンツノカメムシの名称については、従前はベニモンカメムシとされていたようで、昭和7年の日本昆虫図鑑(北隆館)および原色昆虫大図鑑Ⅲ(北隆館)ではベニモンカメムシとされており、MOKUROKU、原色カメムシ図鑑などはベニモンツノカメムシとなっており、表記がやや混乱しているようです(所詮、和名のことなのですが)。
  • それにしても、どこが青紋で、どこが角なのでしょうか??(角は、胸部の側方の突起で、青紋は紅紋との対比のようです。)鎮(チン)さんの自然観察記~写真録~

 
【参考】  
  日本産昆虫目録データベース(MOKUROKU)
  カメムシも面白い!!


【掲載している類似種】
 ベニモンツノカメムシ