ミドリグンバイウンカ 緑軍配浮塵子(雲霞)
Kallitaxila sinica (Walker,1851)
カメムシ目グンバイウンカ科
- 3㎜程度
- 翅芽が目立たないので、終齢前の幼虫(若虫)です。
- カメムシの類も不完全変態です。
○ 2011.07.31 庭のクズの葉で(終齢)
幼虫 お尻の毛が少しとれている。 |
○ 2010.08.13 庭のフヨウで
- 体長(翅端まで)6mm
- 明るい緑色の綺麗な虫です。前胸背の三本の蛍光色の縦条と前翅の横線が斜めに引かれていること、後脚脛節の棘などが特徴のようです。
- 現在では、かなり普通種になっていると思われますが、MOKUROKUや北隆館の原色昆虫大圖鑑Ⅲには載っていません。
- 昭和7年(1932年)発行の北隆館から発行された日本昆蟲圖鑑には記載されていますが、学名は、Tambinia debilis Stal とされており、変遷があるようです。
- この圖鑑では、台湾、インド、中国南部に分布とされ、南方の分布であったものが、現在では、ずいぶん広がってきているようです。
- 似た種で、オヌキグンバイウンカは奄美大島あたりに分布しているようですが、ネット上では見つからないようです。(沖縄昆虫野外観察図鑑第7巻に載っているらしい。)
【参考】 油屋本舗さん
http://aburayahompo.blog35.fc2.com/blog-entry-131.html
いつKallitaxila sinicaが日本から記録されたのか,またTambinia debilisが日本から消えたのか,ずっと気になっていましたが,ようやく出所を突き止めました.学会で林先生がYang博士の著作を見るよう教えてくれました.
下記の論文で,Monopsis sinica WalkerをKallitaxila属に所属変更しています.そのリマークスで松村1914のTambinia debilisはKalitaxilla sinicaのことである,と記述されています.
Yang, J.T.; Yang, C.T.; Wilson, M.R. (1989). Tropiducidae of Taiwan (Homoptera: Fulgoroidea). Taiwan Museum Special Publication Series 8: 65-115.
http://aburayahompo.blog35.fc2.com/blog-entry-131.html
いつKallitaxila sinicaが日本から記録されたのか,またTambinia debilisが日本から消えたのか,ずっと気になっていましたが,ようやく出所を突き止めました.学会で林先生がYang博士の著作を見るよう教えてくれました.
下記の論文で,Monopsis sinica WalkerをKallitaxila属に所属変更しています.そのリマークスで松村1914のTambinia debilisはKalitaxilla sinicaのことである,と記述されています.
Yang, J.T.; Yang, C.T.; Wilson, M.R. (1989). Tropiducidae of Taiwan (Homoptera: Fulgoroidea). Taiwan Museum Special Publication Series 8: 65-115.