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2012年6月28日木曜日

ミドリグンバイウンカ

ミドリグンバイウンカ 緑軍配浮塵子(雲霞)
Kallitaxila sinica (Walker,1851)
カメムシ目グンバイウンカ科

○2012.06.28 家の庭(終齢前)

  • 3㎜程度
  • 翅芽が目立たないので、終齢前の幼虫(若虫)です。
  • カメムシの類も不完全変態です。


○ 2011.07.31 庭のクズの葉で(終齢)
幼虫 お尻の毛が少しとれている。



○ 2010.08.13 庭のフヨウで

  • 体長(翅端まで)6mm
  • 明るい緑色の綺麗な虫です。前胸背の三本の蛍光色の縦条と前翅の横線が斜めに引かれていること、後脚脛節の棘などが特徴のようです。
  • 現在では、かなり普通種になっていると思われますが、MOKUROKUや北隆館の原色昆虫大圖鑑Ⅲには載っていません。
  • 昭和7年(1932年)発行の北隆館から発行された日本昆蟲圖鑑には記載されていますが、学名は、Tambinia debilis Stal とされており、変遷があるようです。
  • この圖鑑では、台湾、インド、中国南部に分布とされ、南方の分布であったものが、現在では、ずいぶん広がってきているようです。
  • 似た種で、オヌキグンバイウンカは奄美大島あたりに分布しているようですが、ネット上では見つからないようです。(沖縄昆虫野外観察図鑑第7巻に載っているらしい。)

【参考】 油屋本舗さん
http://aburayahompo.blog35.fc2.com/blog-entry-131.html

 いつKallitaxila sinicaが日本から記録されたのか,またTambinia debilisが日本から消えたのか,ずっと気になっていましたが,ようやく出所を突き止めました.学会で林先生がYang博士の著作を見るよう教えてくれました.
 下記の論文で,Monopsis sinica WalkerをKallitaxila属に所属変更しています.そのリマークスで松村1914のTambinia debilisはKalitaxilla sinicaのことである,と記述されています.

 Yang, J.T.; Yang, C.T.; Wilson, M.R. (1989). Tropiducidae of Taiwan (Homoptera: Fulgoroidea). Taiwan Museum Special Publication Series 8: 65-115. 

デーニッツハエトリ

デーニッツハエトリ
Plexippoides doenitzi (Karsch 1879)
ハエトリグモ科 マダラハエトリグモ属

○2012.06.28 家の庭で

  • 卵のうに何か侵入しようとしたのでしょうか、卵のうの糸にからめ捕られているようでした。

  • 中からは、数ミリの幼いクモがでてきました。
  • デーニッツハエトリの幼体でした。

○2012.06.26 家の庭で(卵のう・再掲)


○2010.09.12 茨城南部で(♀)

  • 8mm程度
  • 明治時代に御雇外国人として来日したドイツ人医師の Friedrich Karl Wilhelm Dönitz(1838~1912)ウイルへルム・デーニッツが採集し、Karschが、その名にちなんで命名したとのこと
  • 他に、デーニッツサラサグモなども
  • 普通種とされるが初見

参考
高橋登「日本のクモ学と御雇外国人」KISHIDAIA,No.79,Aug.2000(東京クモ談話会)
http://kakureobi.sakura.ne.jp/kishi/kishi.htmで79をクリック P5以下参照


2012年6月26日火曜日

シロオビアワフキ

シロオビアワフキ 白帯泡吹
Aphrophora intermedia Uhler, 1896


Hemiptera カメムシ目
Aphrophoridae アワフキムシ科
○2012.06.26 家の庭で(成虫を追加)


  • やっと会えましたが、ニワトコでお食事中でした。
  • 体長11mm程度。翅端まで13㎜程度。大きく感じました。

○2011.06.17 家の庭(幼虫)
コブシの木で

少しつついたら姿を見せてくれました 
しばらくして見に行くと、しっかり泡の中に戻っていました
  • 成虫は、翅に白い横帯があるアワフキムシだそうです。

参考 虫ナビ

【お勉強】
アワフキムシ froghoppers orspittlebugs



2012年6月25日月曜日

コスズメ

コスズメ 小天蛾
Theretra japonica (Boisduval, 1869)
スズメガ科 ホウジャク亜科

○2012.06.25 家の庭(成虫)

  • ヒルザキツキミソウで吸蜜
  • 写真を撮っても、まったく動じません。
  • 良くしたもので、これだけ重たい体では、花の上から吸蜜できないのか、花の付け根から吸蜜しています。
  • 翅の裏側も面白い色です。


○2011.09.04 茨城南部の里山で(幼虫 褐色型)
  • やはり、ヤブカラシについていました。

○2010.09.22 お隣から(幼虫 緑色型)



  • 緑色型
  • 食草とされるヤブカラシに放してやりました。

参考 みんなで作る日本産蛾類図鑑
   原色日本蛾類幼虫図鑑(上) 保育社P27


2012年6月23日土曜日

ゴマダラオトシブミ

ゴマダラオトシブミ 胡麻斑落文
Paroplapoderus pardalis
甲虫目>オトシブミ科>オトシブミ亜科


○2012.06.23 茨城南部の里山で


  • クリで
  • 2匹がそばにいたので、♂♀かと思うのですが、ちっとも違いが分かりません。
  • ♀の前翅の肩の突起が内側に尖る??前脛節先端のトゲの数は??結局、上の写真が♀?


○2012.05.26 日光植物園で

  • クリについていたが、下に落ちてしまいました。
  • ♂は前脛節先端に棘があるそうですが、棘があるような気がします。
  • なんと目立つ色なのでしょうか。

【参考】



チュウガタコガネグモ

チュウガタコガネグモ 中型黄金蜘蛛
Argiope boesenbergi


クモ目 Araneae
コガネグモ科 Araneidae
○2012.06.23 茨城南部の里山で(♀)

  • 体長15-18mm。コガネグモよりやや小ぶりで、コガタコガネグモよりやや大きい。
  • 腹部の黄色の横条の一部が切れていることから区別できます。
  • 本種は、里山から山地に生息しているそうですが、初見です。


【参考】 日本のクモ P213

【掲載している近似種」 コガネグモ コガタコガネグモ
  • ムシバミコガネグモの分布は、本州の南部(静岡より南の海岸より)、四国、九州なので、茨城南部では見られそうにありません。



ヒメウマノオバチ

ヒメウマノオバチ 姫馬尾蜂
Euurobracon breviterebrae

Braconidae コマユバチ科
Braconinae コマユバチ亜科
○2012.06.23 茨城南部の里山で(♀)

  • 赤褐色、腹部は暗色。翅も赤褐色、外縁は暗褐色、前翅に3、後翅に1の黒紋があります。
  • 産卵管が体長よりやや短く、後脚の付節が黒色になる点で、ウマノオバチと区別されるそうです。

【参考】 Kazu's Digital Insects Photo Gallery

【類似種】 ウマノオバチ



オオウグイスナガタマムシ

オオウグイスナガタマムシ 大鶯長吉丁虫(?)
Agrilus asiaticus


Buprestidae タマムシ科
Agrilinae ナガタマムシ亜科


○2012.06.23 茨城南部の里山で


  • 植栽された小さなコナラで 体長8-9mm
  • 前胸背板が赤褐色に見えること及び体長から、オオウグイスナガタマムシとしました。翅を開くと、濃紺金色がすごくきれいでした。

【参考】 守山の虫かご

【お勉強】
吉丁虫=a jewel beetle「英」
Agrilus「羅」=ナガタマムシ属
asiaticus「羅」=アジアの


チャイロチョッキリ

チャイロチョッキリ   茶色短截虫
Aderorhinus crioceroides

Attelabidae オトシブミ科
Rhynchitinae チョッキリゾウムシ亜科


○2012.06.23 茨城南部の里山で

  • なかなか鮮やかな色です。茶色というより橙色。
  • クリにつくようです。
  • 体は赤褐色の長い直立毛とやや短めの斜生毛を密布する.脛節とふ節は黒褐色の長い毛で一面に覆われるとされています。




トビイロオオヒラタカメムシ

トビイロオオヒラタカメムシ 鳶色大扁亀虫
Neuroctenus castaneus

Aradidae ヒラタカメムシ科

○2012.06.23 茨城南部の里山で(成虫・♀)


  • 初見(何についていたかは忘れてしまいました)
  • 光沢のない暗褐色、腹部結合版の後縁は黄褐色、卵形でやや下膨れ
  • 尾部の形状から♀のようです。

【参考】 カメムシBBS


チャイロアサヒハエトリ

チャイロアサヒハエトリ 茶色旭蝿取
Phintella abnormis

Salticidae ハエトリグモ科
Phintella アサヒハエトリグモ属(ヤマトハエトリグモ属)

○2012.06.23 茨城南部の里山で

  • ♂ですが、手足が長い蜘蛛です。
  • 種小名 abnormis【羅】 は規範に合わない、異常な、おかしななどの意味です。


【参考】 日本ハエトリグモ研究センター (ヤマトハエトリグモ属としています。)
     写真日本クモ類大図鑑 図版P148 解説P275


【英語の勉強】
ハエトリグモ=蝿取蜘蛛=Jumping Spiders



     

アカスジキンカメムシ

アカスジキンカメムシ 赤條金亀虫
Poecilocoris lewisi

Scutelleridae  キンカメムシ科

○2012.06.23 茨城南部の里山で(写真の追加)

○2010.06.08 家の庭
  • 朝一番で発見。相変わらず、綺麗な亀虫です。
  • 前にネズミモチにいたことがあったので、時々覗いていたのですが、今回はウメについていました。
  • 食草は、コナラ、ミズキなどの落葉広葉樹のほか、ヒサカキ、ツバキなどの常緑広葉樹、さらにスギ、ヒノキなどの針葉樹と幅広いようですので、どこを探せばよいのやら。

参考 全国農村教育協会 日本原色カメムシ図鑑 友国雅章監修

マダラカマドウマ

マダラカマドウマ 斑竈馬
Diestrammena japonica

Orthoptera バッタ目(直翅目)
Rhaphidophoridae カマドウマ科


○2012.06.23 茨城南部の里山で

  • いつもは、木のうろにいるのですが、外で脱皮
  • 成虫のようです。
  • 産卵管がないので、♂のようです。それにしても長~い触角です。
  • カマドウマ科は未記載種を含めて、70~100種くらいいるそうですが、MOKUROKUには14種、図鑑でも3種程度しか載っていません。
  • 羽化したてで、色が薄いですが、黒褐斑がはっきりしており、さらに、後脛節上縁の基部から端部にかけて、かなり規則的な間隔で、また少し発達した棘を持っていること及び前・中脛節は、その端部に2本の下のけづめを持ち、その間に小さな棘を1つ持つことから、とりあえず、マダラカマドウマとしました。

     昆虫研究所



イチモジキノコヨトウ 一文字茸夜盗蛾

Bryophila granitalis (Butler, 1881)

Noctuidae ヤガ科
Bryophilinae キノコヨトウ亜科
○2012.06.23 茨城南部(幼虫)

  • 大谷石の塀に地衣類や大谷石の粒などつづった巣に隠れいました。
  • 石垣につく地衣類を食べるのだそうです。

     幼虫図鑑


カツオゾウムシ

カツオゾウムシ 鰹象鼻虫
Lixus impressiventris

Curculionidae ゾウムシ科
Cleoninae カツオゾウムシ亜科


○2012.06.23 家の庭

  • 新鮮な個体は橙赤色の粉で覆われているが、早いうちに粉が落ちて黒くなってしまうそうです。
  • 黒くなると迷うでしょうね。
  • 食餌植物はタデ科の類だそうですが、なんの葉だったか思い出せません。
  • 日本産ゾウムシデータベースでは、この属に8種が登録されていました。

【参考】 虫ナビ

【英語の勉強】
日本産ゾウムシデータベース=Japanese Weevil Data base

2012年6月22日金曜日

アカヒゲドクガ

アカヒゲドクガ 赤鬚毒蛾
Calliteara lunulata
ドクガ科(Lymantriidae)


○2012.06.22 家の庭で

  • 昨日までいなかったのですが、アジサイの上で
  • ある程度成長すると羽毛状の毛が生えてくるそうです。見たときは、カビなどにやられているのかと思いました。
  • 近づくと、防御姿勢をとるため、顔は見えません。
  • 食餌植物は、ブナ科(コナラ、クヌギ、クリなど)
  • 毒はないそうですが、強く触ると赤くなるようです。




2012年6月21日木曜日

カシアシナガゾウムシ

カシアシナガゾウムシ 樫脚長象虫
Mecysolobus piceus
Curculionidae ゾウムシ科
Mecysolobinae アシナガゾウムシ亜科


○2012.06.21 家の庭で

  • ユリの葉にしっかり掴まっていました。
  • 体長(口吻を含まず)6mm程度


【英語の勉強】
     ゾウムシ=weevil、Snout beetle



ヒロオビトンボエダシャク

ヒロオビトンボエダシャク 広帯蜻蛉枝尺(蛾)
Cystidia truncangulata Wehrli, 1933
シャクガ科(Geometridae) エダシャク亜科(Ennominae)

○2012.06.21 家の庭(成虫♀)
  • 前翅がやや広く尖端で丸みを帯び、腹部背面の黒紋がやや不規則なので、ヒロオビトンボエダシャクとしました。



○2011.05.12 つくばで(幼虫)

  • アケビとウツギのあるところだったと思うのですが、食草は、ツルウメモドキ、マユミだそうです。

参考



アトモンマルケシカミキリ


アトモンマルケシカミキリ 後紋円芥子天牛
Exocentrus lineatus
Cerambycidae カミキリムシ科
Lamiinae フトカミキリ亜科

2012.06.21 家の庭

  • 体長4㎜程度
  • フジ(藤)の蔓にしがみついていました。

【参考】 カミキリ情報館




ツマトビキエダシャク

ツマトビキエダシャク 褄鳶黄枝尺蠖
Bizia aexaria
チョウ目(鱗翅目)>シャクガ科>エダシャク亜科

○2012.06.21 家の庭(♂・追加)
  • 蕗の葉の上で


2011.08.24 家の庭で(♂)
  • かなり大きな蛾(開長35-45mm、45-52mmとする図鑑も)です。
  • 櫛歯状の触角なので、♂のようです。
  • 幼虫の食草はクワ(桑)のようです。

【参考】




キイロシギアブ 黄色鴫虻

Rhagio flavimedius (Coquillett, 1898)

292170400000 
Rhagionidae シギアブ科
○2012.06.20 家の庭で(写真の追加)


  • 体長8.5mm程度
  • キイロシギアブは、腹部第1から第4節まで、黄色で黒紋がないことで、フタモンキイロシギアブやヨツモンキイロシギアブから区別されるそうです。この個体では、第5節前半と6節以下は暗褐色となっています。
  • なお、脚の基節、腿節、脛節も黄色ないし黄褐色で、付節の1節半ばから黒くなっているようです。
  • まだまだ分類の途中のようです。



○2011.06.13 家の庭で


【参考】 原色昆虫大図鑑Ⅲ P399
     日本昆虫圖鑑(S7)P128
     虫ナビ