Eriophora sagana (Bösenberg&Strand 1906)
Araneidae コガネグモ科
Eriophora カタハリオニグモ属
- 7mm程度だったでしょうか。
- 垂直円網に隠れ帯をつけていました。
- 外雌器がはっきりしないので、亜成体のようです。
- このクモは、亜成体で越冬し、春早く姿を見せるようです。
- 成熟期は、5-7月
- 模様は個体差があるようですが、腹部前縁の肩部分が張り出しているのが特徴です。
- 学名は、谷川明男さんの「日本産クモ類目録」2015版では、Plebs astridae (Strand 1917)となっています。
- このクモの学名ですが、当初の、Zilla sagana については、南米で記載された種のホモニム(同音異種)であったようで、種小名が1917年にastridae(ベルギー女王にちなむか?)に変わったそうです。(「クモの学名と和名」八木沼健夫ほか)
- 本種の命名者の一人であるBösenbergは、来日した、デーニッツハエトリで有名なデーニッツの収集したクモを整理して、「日本のクモ」という論文を書いたそうです。和名のサガ(佐賀)はなんでだろうという疑問は、これで解明ということでしょうね。
- 昆虫学者などにとって、開国した日本は、新種が見込まれる宝の島で、採取した標本も宝物だったのでしょう。
- その後、さらに、属名がEriophoraに変更されたため、ホモニム関係がなくなることから、Eriophora sagana とするものと、種小名をそのまま、Eriophora astridae とするものとに分かれたもののなのでしょうか?
- さらに、2012年にPlebs属に変更か?
Gen. Plebs Joseph & Framenau, 2012
http://www.wsc.nmbe.ch/genus/384/Plebs
World Spider Catalog
http://www.wsc.nmbe.ch/
http://www.wsc.nmbe.ch/genus/384/Plebs
World Spider Catalog
http://www.wsc.nmbe.ch/
【参考】
千国安之輔「日本クモ類大図鑑」、新海栄一「日本のクモ」
千国安之輔「日本クモ類大図鑑」、新海栄一「日本のクモ」
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