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2012年11月29日木曜日

オオユスリカ 大揺蚊

Chironomus plumosus (Linnaeus, 1758)】MOKUROKU
Chironomus suwai


Chironomidae ユスリカ科
Chironominae ユスリカ亜科
○2012.11.29 家で(♂・追加)

  • 右前脚は付節が欠けています。
  • 脚比は1.2~1.4とされますが、左側の第一付節は脛節の1.4倍はあるようです。
  • 触角は12節あるそうですが、写真では良くわかりません。


○2011.04.07 家で

  • たまたま撮影したのですが、結構きれいです。
  • ユスリカの同定は大きさ、触角比(これはよく分かりません)、脚比(前脚第1附節の長さと前脚脛節の長さの比)のようですが、大きさ10mm程度なので、大きさだけでも、オオユスリカになるようです。
  • 触角に長毛があるので♂ですが、尾部の形状も♂のようです。
  • 従前、学名はC.plumosusとされていたのが、2003年に染色体の研究から新種とされたそうです。

【参考】
原色昆虫大図鑑Ⅲ P304


オオワタコナカイガラムシ 大綿粉介殻虫

Phenacoccus pergandei Cockerell, 1896

カメムシ目 コナカイガラムシ科
○2012.11.29 庭のシデコブシで


  • 幼虫は1mm少々、繭は2㎜程度
  • 幼虫は、3齢のとき白い繭を作って、枝幹で越冬し、4月中・下旬頃に成虫となるそうです。
  • 秋までに2回脱皮するそうですので、また、ときどき覗いてみてみましょう。



○2012.04.19 庭のシデコブシで(再度観察)



  • やはり、雄成虫でした。
  • 2㎜弱で、ピントが合いません。
  • お尻から出ているヒラヒラはなんなのでしょうか。

【参考】
  長坂蛾庭さん カイガラムシの一種のオス
  

  (社)農林水産・食品産業技術振興協会 

           カイガラムシの生態



○2012.04.18 庭のシデコブシで
  • 偶々写っていた、翅がある個体は、雄成虫かもしれません。
  • ウェブなどを調べたのですが、わずかに似ていたのは、マディラコナカイガラムシ・オス成虫の写真でした。

【参考】



○2011.05.08 庭のシデコブシで


産卵中♀
  • この木には、前にカメノコロウムシがついていましたが、今回はオオワタコナカイガラムシでした。
  • 白いのが卵のうだそうです。♂は見当たりませんでした。

2012年11月25日日曜日

セスジハリバエ 背条針蠅


Tachina nupta (Rondani, 1859)

Tachinidae ヤドリバエ科
Tachininae セスジハリバエ亜科
○2012.11.25 家の庭

  • 第2・3背板の後縁剛毛が見えるような気がします。
  • イソギク(磯菊)には、色々来ています。



○2012.08.05 榛名山で
  • セスジハリバエに似ているのですが、第2・3背板の後縁剛毛が2本とされるところ、4,5本あるようです。また、触角の形状も異なるようです。
  • そもそも、ヤドリバエ科の類は500種以上であるのに、図鑑ではせいぜい十数種しか掲載されておらず、ほとんど同定困難なようです。
  • それにしても、触角第2節は赤褐色で棒状、第3節は黒色で円形までは、分かるような気がするのですが、第5節は長くひぢ状とは?第5節が見当たらず、「ひぢ」状??肘(ひじ)。但し、肘状なのは、第2節だそうです。

  • 市毛さんから、コメントをいただき、セスジハリバエでよいそうです。

     原色昆虫大図鑑Ⅲ PL128 解説P374(セスジハリバエ)


シマハナアブ 縞花虻

Eristalis cerealis Fabricius, 1805


Syrphidae ハナアブ科
Milesiinae ナミハナアブ亜科
Eristalini ナミハナアブ族
○2012.11.25 家の庭

  • ♂の前脛節の毛は良くわかるのですが、♀にはすぐ逃げられてしまいます。


○2012.11.22 家の庭
 ♂
  • ナミハナアブとは、胸背の二条の暗色の横帯があることで区別できます。
  • さらにキョウコシマハナアブとは、腹部第2節の斑紋が三角形であること、さらに前脛節の毛が密であることことから区別できるようです。


  • 問題は、♀ですが、腹部の斑紋では区別できないようで、専ら、前脛節の毛が密で長いかどうかで区別するようです。
  • 市毛さんの「ハナアブの世界」でも、♀の前脛節の写真は掲載されていませんが、アーチャーンさんの「我が家の庭の生き物たち」にコメントされており、その写真をみると、どうも、シマハナアブでよいようです。
  • 前に、シマハナアブsp.としたものも、どうやら、シマハナアブでよいかもしれません。


2012年11月22日木曜日

キドクガ 黄毒蛾

Euproctis piperita Oberthür, 1880
チョウ(鱗翅)目>ドクガ科

○2012.11.22 家の庭

  • ヤツデの花穂を齧っているようです。
  • 成長した幼虫は、5-7、8-9に目立つとされ、さらに若齢幼虫で越冬とされています。
  • これから蛹期が2週間として、羽化して相手はいるのでしょうか?

【参考】 全農教 野外の害虫と不快な虫P154


2011.08.06 白馬
  • ホテルの壁で
  • ドクガ、チャドクガなどと同様に、卵から成虫まで一生、毒毛に守られているそうです。


【参考】


  




2012年11月16日金曜日

ツマグロキンバエ(端黒金蝿)

Stomorhina obsoleta


クロバエ科
ツマグロキンバエ亜科
○2012.11.16 家の庭(♀)
  • やはり、♀は複眼の間隔が開いています。
  • 腹背の黄色紋も目立ちません。
♂の黄色紋


○2009.10.30 家の庭(♂)

  • 複眼は青緑色に輝き縞模様があり、口吻の形状が面白いハエです。
  • 翅の先端が黒くなったハエ
  • 成虫は花の蜜を吸うようです。(写真はキクの花で吸蜜しているところ)
参考

ホソヒラタアブ 細扁虻

Episyrphus balteatus (De Geer, 1776) 

Syrphidae ハナアブ科
Syrphinae ヒラタアブ亜科
○2012.11.16 家の庭(♂・♀)

  • 上が♂。下が♀、複眼が離れています。
  • 胸背は、銅黒色で、二条の黄灰ないし灰白色の縦帯があり、その真ん中に細めの縦条があります。

【参考】 北隆館 日本昆蟲圖鑑(昭和7年)P104 この説明が分かりやすい気がします。


○2009.11.06 家の庭(♂)


  • 低温型(黒化個体)は、腹部の模様が格子状に見えます。
  • 上の写真では、平均棍がちゃんと撮れました(ニコニコです)。
  • 従前は、ジュウニモンホソヒラタアブと呼ばれたようです(格子の目が12あるようにみえるからでしょうか)。
  • 複眼のより具合から2枚とも♂だと思うのですが、下の写真はお腹が膨れています???
追記 
 虫愛ずる記録のryoiさんから、低温型にしては、明るすぎるのではというご指摘をいただきました。たしかに、黒化個体というには明るすぎるのかもしれません。

参考

2012年11月10日土曜日

ヒメヤママユ 姫山繭蛾

本州以南亜種
 Saturnia jonasii jonasii  (Butler, 1877) 

ヤママユガ科(Saturniidae) 
ヤママユガ亜科(Saturniinae)
○2012.11.10 家の庭(♂)

  • 夜、ガラス戸にとまっていましたが、あまり動きません。
  • 前翅長は45mm程度
  • なんともいえない色づかいです。


○2011.05.04 家の庭
  • 家のエゴノキで、30㎜程度
  • 2齢の幼虫と思われます。脱皮のためにぶら下がっていたようです。
  • カイコなどと同様に「眠」と呼ばれる、脱皮前の不活発期があるのだそうですが、それでしょうか。
  • 食餌植物にエゴノキはないのですが、エゴノキの上に桜が枝を伸ばしているので、そこから落ちたものなのでしょうか?
  • 昭和40年代の「原色日本蛾類幼虫図鑑」保育社では、Caligula boisduvalii jonasii となっていたのですが、学名も紆余曲折があって、変更になってきたのでしょう。
  • それにしても皇帝から女神とは

○2011.05.07 続き
 

  •  5/7 エゴノキの幼虫は、4cmほどで、緑色に変身していました。4齢ないし終齢と思われます。
  • なお、なんとボタンにも、3齢ほどの幼虫がついていました。食餌植物は何でもありなのでしょうか?



○2011.05.28 
 その後、エゴノキの幼虫は見つかりませんが、ボタンの幼虫はすっかり大きくなって80mmほどの終齢の幼虫になっています。また、シデコブシでも4齢となっています。繭を作ってくれるか楽しみです。




参考



2012年11月2日金曜日

キバネアシブトマキバサシガメ

黄翅脚太牧場刺亀虫(刺椿象)
Prostemma kiborti (Jakovlev, 1889)


Nabidae マキバサシガメ科
Prostemmatinae  アシブトマキバサシガメ亜科
○2012.11.02 我が家

  • 10mm程度。ゴミムシに似たカメムシです。
  • 捕食性、やはり初見です。
  • 科名の”Nabidae”は、 古代ギリシアのポリス、スパルタの終末期の国政改革を行い、暗殺によって非業の死を遂げた王族出身の僭主ナビス(Nabis)に由来するとされているそうです(ウィキペディア)。
  • 地表の石の下で生活し、きわめて珍しい種とされますが、ネット上では、結構ヒットします。

【参考】 全農教「日本原色カメムシ図鑑」 図版24 解説P164



トゲサシガメ 棘刺亀虫


Polididus armatissimus Stal, 1859

Reduviidae サシガメ科
Harpactorinae亜科
○2012.11.02 家の庭


  • 擁壁にたまった落葉掃除で、今年も、色々なカメムシに出会いましたが、初見が二種。
  • 草むらの下の方で狩りをしているとすると、なかなか出会えないようです。

【参考】 日本原色カメムシ図鑑 図版32 解説P173



2012年10月27日土曜日

ウマオイsp. 馬追


Hexacentrus sp.

キリギリス科 Tettigoniidae
ウマオイ亜科 Listroscelidinae      
○2012.10.27 茨城南部(♀)
  • 夜行性ですが、葉のうえに堂々と
  • ハヤシノウマオイH. japonicusとハタケノウマオイH. unicolorは、♂では、鳴き声や発音器で区別するようですが、♀は、外見では区別がつかないそうです。
  • ハヤシの中で見つけたので、ハヤシノウマオイとしたいところですが、そうもいかないでしょう。
  • 前脚、中肢の脛節に鋭い棘が並んでいて、他の昆虫を捕食するのだそうです。
  • ♂のスィーーチョンという鳴き声が、馬子が馬を追う声に似ていることからウマオイとなったとのことです。

【参考】 バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑P129,138など

2012年10月13日土曜日

ヒメアカネ 姫茜

ヒメアカネ 姫茜

Sympetrum parvulum (Bartenef, 1912)

トンボ目(蜻蛉目) Odonata
不均翅亜目(トンボ亜目 ) Anisoptera
トンボ科 Libellulidae
アカネ属 Sympetrum
〇2012.10.13 かすみがうら市で(♂)
  • 初見。今日の観察会の講師の柄澤保彦先生もここでは初見と云うことで、非常に珍しいトンボです。
  • アカネ属では、国内最小ということで、ヒメアカネの名前の由来のようです。
  • マイコアカネとは、胸部側面の斑紋が異なっており、顔も青というよりは白色でした。
  • また、マユタテアカネとは、大きさだけでなく、雄の尾部付属器が反り返らないことで区別できるそうです。
  • 全国で15都道府県でレッドデータ登載されていますが、関東では、茨城、群馬以外登載されており、千葉では絶滅危惧Ⅰ類とされています。
  • 顔が結構毛深いのが印象に残りました。

【参考】 ウィキペディア
     トンボのすべてP57,119



2012年9月27日木曜日

フタスジタマゴバチ 二条卵蜂


フタスジタマゴバチ 二条卵蜂
Anastatus japonicus Ashmead, 1904 
(synonym A.disparis Ruschka, 1921)

ナガコバチ科 Eupelmidae
○2012.09.27 庭で(♀) 




  • 庭のボケの木のオビカレハの卵の上で。2.5㎜程度
  • フタスジタマゴバチはマイマイガ、マツカレハを寄主とするとされていますが、オビカレハにも寄生するのでしょうか?
  • 似たハチについて、ナガコバチ科の一種(Anastatus sp.)とする方がほとんどですが、北隆館の大図鑑の絵合わせで、フタスジタマゴバチとしてみましたが、確かではありません。
  • なお、シロオビタマゴコバチは腹部に白い帯があるので、明らかに違うようです。
  • 前翅に淡黒褐色の広い2横帯があることからフタスジ(二条)と命名されているようです。
  • 性的2型で、♂の翅は透明だそうです。
  • 3、4枚目は産卵しているかのようにも見えるのですが、産卵管は極めてわずかに突出とのことでみえないのかもしれません。
  • 1,2枚目は、穴があいた卵を覗いていますが、寄生蜂は、宿主である卵そのものを食べること(寄主摂食行動)もあるそうですので、このハチが食べたのでしょうか?



【参考】 北隆館「原色昆虫大圖鑑」Ⅲ 図版159 解説P533
     おちゃたてむしさん「明石・神戸の虫 ときどきプランクトン」
        ナガコバチ科の一種(Anastatus sp.)


2012年9月26日水曜日

モンオビヒメヨトウ 紋帯姫夜盗蛾


モンオビヒメヨトウ 紋帯姫夜盗蛾
Dysmilichia gemella (Leech, [1889])

ヤガ科(Noctuidae) 
ヨトウガ亜科(Hadeninae)
○2012.09.26 家で
  • なかなか面白い模様です。
  • 形からヨトウガと見当をつけ、模様から力技で調べました。



2012年9月24日月曜日

マエホシヨトウ 前星夜盗蛾


マエホシヨトウ 前星夜盗蛾
Pyrrhidivalva sordida (Butler, 1881)

ヤガ科(Noctuidae) 
ヨトウガ亜科(Hadeninae)
○2012.09.24、25,26 家で


  • 9/24の個体は擦れておらず、光沢もあってとても綺麗でした。



  • 9/25には、さらに数匹
  • ちょっとづつ、模様が違います。

  • 9/26に、家の外でも見かけました。

  • 前翅は濃淡のある赤褐色などで、模様がはっきりせず、変異も大きいとされるこの蛾ですが、内横線と外横線は比較的はっきりしているようです。
  • 「前星」のいわれでしょうか、内横線の外側の前縁よりに円い星模様があるとする記載もありましたが、通常、環状紋があるところなので、どうなのでしょう。

     虫ナビ

     内横線や外横線などについて 「成虫同定の初歩」


     

2012年9月23日日曜日

アダンソンハエトリ Adanson蝿取蜘蛛


アダンソンハエトリ Adanson蝿取蜘蛛
Hasarius adansoni (Audouin 1827)

Salticidae   ハエトリグモ科
○2012.9.23 家の中で



  • 家の中で、6mm程度
  • 頭が輝いてみえます。外雌器が見当たらないので、幼体と思われます。
  • 腹部の書肺のあたりに白い斑紋があるように見えました。
  • やや正体不明なのですが、vittataさんの「蜘蛛」のアダンソンハエトリの幼体に似ているので、一応、そうしておきます。

     新海栄一「日本のクモ」P289
          写真日本クモ類大図鑑 図版P154 解説P282