2025年4月28日月曜日

ヒモワタカイガラムシ 紐綿介殻虫

Takahashia japonica (Cockerell, 1896)

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Coccidae カタカイガラムシ科
○2025/04/28 庭のベニバナトキワマンサクで
  • このところ、毎年、ベニバナトキワマンサクに出現する。

○2014.04.23 庭で

  • 芽吹くトサミズキで
  • アリが分泌物をもらいにきているようです。


○2012.06.13 孵化した幼虫(アップ)
  • まだ大きさは0.3~0.5mm


○2012.06.07 孵化

  • 孵化した幼虫が、紐状の卵隗だけでなく、枝にも登っています。


○2012.05.28 その後4

  • そろそろ限度でしょうか。


○2012.05.17 その後3

  • 当初の個体は生育が良くないので、お隣の個体で観察
  • アリたちが来ています。


○2012.5.4 その後2

  • 目に見えて伸びてゆきます。


○2012.5.2 その後
  • 産卵がはじまり、後体部の卵隗が見えてきて、体色も赤茶色になってきたようです。


○2012.4.30 庭のサンザシで
  • 今年も、サンザシで3匹発見
  • 産卵前の雌成虫、淡黄色で、中央と縁が赤っぽくなっていますが、産卵後は茶色になるのだそうです。
  • 上が頭の方のようです。そばにいるのは、テントウムシの幼虫の脱皮殻か。

  • こちらの方が黄色っぽいです。
  • そばにいるのは、オオワタコナカイガラムシ。


○2011.5.24 庭のサンザシで
  • 茶色に見える部分は前体部と呼ばれ、虫の本体。真っ白の紐状の部分は、後体部と呼ばれ、蝋状の物質に包まれた大量の卵。
  • 卵は黄色とのこと
  • 年1化で、幼虫は6月頃でて、終齢(3齢)まで過ごすそうなので、また、観察をしてみたいです。



ユキヤナギアブラムシ 雪柳蚜虫 (別名:ミカンミドリアブラムシ)

Aphis citricola Van der Goot, 1912

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Aphididae アブラムシ科
Aphidinae亜科
Aphidini族
○2025/04/28 有翅型幼虫、無翅型幼虫(ボケで)
  • 黒っぽい翅芽が透けているのが有翅型幼虫
  • 黒っぽいアブラムシは、ワタアブラムシと思われる。

〇2020/06/07 庭のボケ(木瓜)で

  • 面倒を見ているのは、トビイロケアリ(鳶色毛蟻)のようです。


○2014.04.23 庭で

  • 庭の雪柳の新芽に、ビッシリ
  • 有翅胎生雌も見られます。
  • 捕食者のテントウムシの類やアブなども多くみかけられます。

  • こちらは、無翅胎生雌
  • 主にユキヤナギ、コデマリ、ウツギなどの一次寄主の休眠芽に産卵された卵で越冬、孵化し,そこから二次寄生の様々な果樹などに、5~6月に飛来するとされています。
  • 新規登載 891種(カメムシ目134種目)

      全農教「アブラムシ入門」P175


ハナグモ(花蜘蛛)

Ebrechtella tricuspidata

カニグモ科 Thomisidae
○2025/04/28 ♀・庭のモッコウバラで
  • 模様は変異が多い。

○2009.11.09 庭で

  • 写真は、上が♂、下が♀。
  • 菊の花にアブやハエが集まっており、どこからかハナグモも狩りに集まってきています。
  • ♀の腹部の斑紋は変異が多いそうですが、本件は、標準的なタイプに近いようです。

23.4.30 ♂の画像を追加(緑がとても綺麗)




    2025年4月26日土曜日

    スジグロシロチョウ 筋黒白蝶

    Pieris melete Ménétriès, 1857


    Pieridae シロチョウ科
    Pierinae モンシロチョウ亜科
    Pierini モンシロチョウ族
    ○2025/04/26 里山

    ○2013.06.08 茅沼駅前(北海道川上郡標茶町)で



    • 春型では、後翅の裏の肩脈で識別するそうです。細長く湾曲するように伸び、先端部が尖るのがスジグロ。ヤマト、エゾは不明瞭だそうです。(下はエゾと思われる個体)



    【掲載種】

    カラスアゲハ 烏揚羽

    Papilio bianor Cramer, 1777
    Chinese peacock(英)

    アゲハチョウ科 Papilionidae 
    アゲハチョウ亜科 Papilioninae 
    アゲハチョウ属 Papilio 
    ○2025/04/26 里山(♂)
    • 上翅に性標があるので、♂

    〇2020/07/16 龍ガ岡公園(♀)
      

    ○2015.05.02 里山で(♂)
    • 前翅 裏の黄白色の帯が上に向かって広がっているのが特徴
    • 吸水しているので、♂のようです。


    ヤマトシリアゲ 大和挙尾虫

    ヤマトシリアゲ(大和挙尾虫)
    Panorpa japonica Thunberg, 1784

    シリアゲムシ科シリアゲムシ亜科
    ○2025.04.26 里山(♂)

    ○2012.09.22 茨城の里山で(夏型♂・♀)
     
    夏型♂ 上から
    夏型♂ 横から
    夏型 ♀
    • 色合いがだいぶ違います。ベッコウシリアゲと呼ばれていたのもわかります。


    ○2011.05.06 朝日峠(春型♂)
    • 雄の腹部の先は、鋏のようになっていますが、♀は、細く尖ります。
    • 春の色彩は、黒味ががっていますが、晩夏に羽化するものは赤みが強く、ベッコウシリアゲとして、別種と思われていたそうです。
    • 初見ではないのですが、なかなか、うまく写真が撮れませんでした。

    スイセンハナアブ 水仙花虻

    Merodon equestris (Fabricius, 1794)

    50030 ハエ目(双翅目) DIPTERA 
    50480 ハナアブ科 Syrphidae 
    ○2025.04.26 里山
      
    • このアブは複眼の間が開いているかどうかで♂♀を判断できず、しかも色彩多型。一応、後腿節の末端が三角状に尖っていると♀だそうです。
    ○2015.05.11 茨城南部の里山(♀)




    • 一応、後腿節、後脛節を確認
    • 随分印象が違いますが、色彩多型だそうです。
    • 外来種リストでは、過去に定着していた外来種とされますが、このところ、見かけるようです。

    ○2014.05.10 茨城南部


    • 駐車場の草地で、あまり見たことのないアブに出会いました。
    • ハナアブの世界の市毛さんにお伺いをたてたところ、『後腿節末端が三角状に張り出しているのでスイセンハナアブMerodon equestrisの雌』とのことでした。いつもありがとうございます。
    • さて、このアブの幼虫は、水仙の球根などを食害するので、ハナアブには珍しく害虫扱いをされています。
    • 南ヨーロッパ産で、日本には、大正頃に、球根について持ち込まれたようです。

    ※ハナアブの世界では、以下に分類されています。
      Milesiinae(ナミハナアブ亜科)
      Eumerini (マドヒラタアブ族 )
      Merodon  (スイセンハナアブ属)
      この属には、他に、在来のカワムラモモブトハナアブMerodon  kawamuraiという種が属しています。


    ハンノキリガ

    Lithophane ustulata (Butler, 1878)

    チョウ目ガ類(鱗翅目蛾類)ヤガ科

    ○2025.04.26 コナラで
    • 中齢幼虫
    • ウスアオキリガの中齢幼虫とよく似るが、コナラについていたこと、茨城産昆虫目録に記録があることから、ハンノキリガと整理


    オオイシアブ 大石虻

    Laphria mitsukurii Coquillett, 1898

    292190490100
    Asilidae ムシヒキアブ科 
    Laphriinae イシアブ亜科
    ○2025.04.26 里山 ♂
      

    〇2014.05.17 里山で(♂)

    • ♂の方がスリムに感じます。
    • 胸背が茶色なのが、♂の特徴

    ○2012.05.14 茨城南部の里山で(♀)


    • 20mm程度
    • ムシヒキアブ図鑑によると♀のようです。
    • 止まった直後は翅を開いているそうですが、相当そばによっても飛び立ちませんでした。
    • すごい迫力です。
    • この日は、何度も見かけましたが、盛りがあるのでしょうか。


    【参考】


    ホソミオツネントンボ 細身越年豆娘、細身越年蜻蛉

    Indolestes peregrinus


    Lestidae  アオイトトンボ科
    Sympecmatinae  オツネントンボ亜科
    Indolestes  ホソミオツネントンボ属
    ○2025.04.26 里山(おつながり)

    ○2016.03.08 雪入ふれあいの里(未成熟♂)


    〇2014.05.11 小貝川(成熟♀)
    • だいぶ青くなっています。

    ○2013.03.09 茨城南部で(未成熟♀)
    • ♀は、茶色のままのものもいるそうなので、青くなるのかはさだかではありません。
    • 陽気に誘われて、何匹も飛んでいました。
    ○2011.04.06 茨城南部で(成熟♂)
    • 春になり、青色になりました。
    • 腹部の形状などから♂のようです。

    【オツネントンボ亜科】

     オガサワラアオイトトンボ(ホソミオツネントンボ属)
     絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)のこのトンボは、いつか、みることができるのでしょうか。

     オツネントンボ(オツネントンボ属)
     相違点
    • オツネントンボは、胸部側面の黒紋がつながっていること
    • 縁紋が翅を重ねたときにズレていること