2013年12月18日水曜日

ヤマトコノハグモ? 大和木葉蜘蛛

Enoplognatha caricis (Fickert, 1876)

ヒメグモ科 Theridiidae
ハガタグモ属 Enoplognatha
○2013.12.18 家の網戸に



  • 4mm程度
  • 人家付近ではカレハヒメグモ、ヤマトコノハグモは田んぼや畑に分布とされ、同属のカレハヒメグモ 枯葉姫蜘蛛 Enoplognatha abrupta (Karsch, 1879)との区別は難しいようです。
  • ともに、腹部背面に葉状斑があるとされていますが、この個体では、かすかに観察されます。葉状斑がはっきりしないので、ヤマトコノハグモとしましたが、生息場所からは疑問があります。
  • なお、♀型ですが、外雌器がはっきりしておらず、幼体のようです。
  • 腹部に長めの毛が生えていること、及び、腹部の形状などから、ヒメグモ類とあたりをつけて、捜してみましたが、結構やるものだと、ホクホク。


2013年12月15日日曜日

クロスジフユエダシャク 黒条冬枝尺蠖


Pachyerannis obliquaria (Motschulsky, 1861)

シャクガ科(Geometridae)
エダシャク亜科(Ennominae)
○2013.12.15 千葉県北部で

  • 良い天気で、ひらひら目立ちます。
  • やはり、♀は見当たりません。


○2012.12.08 茨城南部の里山で
  • 林の中で、何匹も、ひらひらと舞っていました。
  • ♀は、翅が退化して飛べないそうです。
  • とまると蛾ですが、飛んでいると、蝶にも見えます。触角が特徴的でした。




2013年11月26日火曜日

マルハナノミ亜科の類

31.1 Subfamily Scirtinae Fleming, 1821 

マルハナノミ上科
マルハナノミ科
○2013.11.18 茨城南部で


  • 3㎜程度
  • 毛深くて、タヌキ顔のこの甲虫 正体が分からず、いつもお世話になっている「むし探検広場」に投稿したところ、けいさんという方から、ニッポンチビマルハナノミあたりではとのご教示がありました。
  • ニッポンチビマルハナノミは2005年に、愛媛大学の吉富准教授により、新種として発表されたものですが、なかなか、同定が難しいようで、交尾器を見る必要もあるようです。
  • マルハナノミ科は、幼虫が水生、成虫が陸生で、水生甲虫とされ、また、ニッポンチビマルハナノミは流水性種とされているのですが、家のまわりには、水たまりしかないのもあり、マルハナノミ亜科の類としました。




2013年11月24日日曜日

ケブカチビナミシャク 毛深矮波尺蠖

Gymnoscelis esakii Inoue, 1955

シャクガ科(Geometridae)
ナミシャク亜科(Larentiinae)
○2013.11.24 家で(♀)


  • 前翅長約9mm
  • フラッシュをたくと、緑が綺麗な蛾です。
  • ♂の前翅の前縁は直線的で、翅頂部はやや前方に湾曲しているそうで、♀は翅が丸みをもつとされています。
  • 自然光では、赤茶色が目立ってきます。

  • フラッシュをたくと、裏側も、細かく光って見えます。
  • 種小名の esakii は、昆虫学者の江崎悌三博士に献名されたもののようです。

【参考】
 四国産蛾類図鑑では、♂♀の写真がみれれます。


2013年11月20日水曜日

オオアオイトトンボ 大青糸蜻蛉

Lestes temporalis Selys, 1883

Lestidae アオイトトンボ科
○2013.11.20 高崎自然の森(♀)

  • 車のアンテナにとまっていました。


○2011.10.01 里山で(写真を追加)
  • これも♂のようです。

○2011.08.10 里山で
  • アオイトトンボ、コバネアオイトトンボとオオアオイトトンボは類似していますが、翅胸側面の金属緑色の部分の先端が,第2側縫線に全く届かないのがコバネアオイトトンボで,届くか届かないかくらいで点で接する程度のものがアオイトトンボ,広く接するのがオオアオイトトンボとなります。
  • この個体は副性器が目立ちませんが尾部の形状から、♂のようで、第10腹節のみが白くなっており、さらに、第2側縫線に広く接しているので、オオアオイトトンボとしました。

【参考】



2013年11月18日月曜日

アサヒエビグモ 旭海老蜘蛛

アサヒエビグモ 旭海老蜘蛛
Philodromus subaureolus
クモ目>エビグモ科

○2013.11.18 家の中で



  • 6-7㎜程度
  • これが、アサヒエビグモとすると、前のは、はて?
  • 外雌器はやはり、よく分かりません。
  • この類も、標本を確保して、外雌器や触肢をちゃんと見ないと難しいようです。


○2012.06.05 家の庭で

  • やや色が白いのですが、これといった特色がなく、色彩、斑紋には濃淡があるとされているので、アサヒエビグモとしました。
  • なお、ウェブ上でシロエビグモの画像とされているものに似ているのですが、図鑑(日本のクモにはシロエビグモは載っていません。)からかけ離れているようなきがします。
  • 体長が5㎜程度あるので、成体の♀と思われます。

【参考】 日本のクモ P237
     写真日本クモ類大図鑑 図版P134 解説P263(シロエビグモ)

2013年11月3日日曜日

ヨモギハムシ 蓬葉虫、艾金花虫

Chrysolina aurichalcea (Mannerheim, 1825)

Chrysomelidae ハムシ科
Chrysomelinae ハムシ亜科
○2013.11.03 家の庭で


  • イソギク(磯菊)の花についていました。
  • すぐに死んだふりです。
  • シャーレに入れて、家に招待
  • この類、ヨモギハムシの仲間は区別が難しいようですが、光沢が強いので、ヨモギハムシとしてみました。



2013年10月27日日曜日

ネコハグモ 猫葉蜘蛛

Dictyna felis Bosenberg & Strand, 1906

Dictynidae ハグモ科
○2013.10.27 家の庭


  • 庭のモクレン葉の上で。何匹も見ることができます。
  • 5㎜程度
  • ボロ網に天幕上の覆いをつけてその中に隠れています。
  • 写真はちょっと外にでてもらいました。
  • 外雌器は良くわかりませんが、糸いぼの前の篩板(しばん)は確認できるようです。

【参考】 新海栄一「日本のクモ」P38
     千国安之輔「写真日本クモ類大図鑑」図版P22、解説P166


2013年10月12日土曜日

オウギグモ 扇蜘蛛

Hyptiotes affinis Boes. et Str.

ウズグモ科 Uloboridae
オウギグモ属 Hyptiotes
○2013.10.12 里山で(♀ 捕食中)

  • 5㎜たらずで、脚や頭胸部がやや不思議な姿をしています。
  • 捕食しているのは、クモのような気がします。まさか♂?
  • この日は、このクモにやたら出会ったような気がします。
  • 余り開いていない扇のような網を張るようなので、今度は、網もちゃんと写真を撮ってみようと思います。


【参考】日本クモ類大図鑑 図版P24、解説P168
     日本のクモ P44

【ウズグモ科登載種】 マネキグモ



2013年9月28日土曜日

ビロウドサシガメ 天鵞絨刺椿象 天鵞絨刺亀

Ectrychotes andreae (Thunberg, 1784)


Reduviidae サシガメ科
Ectrichodiinae ビロウドサシガメ亜科
○2013.09.28 雪入で


  • 触角の細毛が多いのは、蛾とおなじく♂という方もいるのですが、さだかではありません。
  • 頭部、胸部が黒光りです。

assassin bug



マユタテアカネ 眉立茜


Sympetrum eroticum eroticum (Selys, 1883)

Libellulidae トンボ科
Sympetrum アカネ属 
○2013.09.28 雪入で



  • 雪入は、翅斑型の♀が多いようです。
  • ♂型の♀(腹部が赤くなっていました)も見かけたのですが、写真は撮らずじまいでした。


○2010.09.11 雪入ふれあいの里

  • 上がマユタテアカネ♀(翅斑型)、下がノシメトンボ
  • かなり、小さいです。


○2009.08.22 御前山(♀ 翅斑型)


○2008.09.15 涸沼で(♂)


dragonflies


2013年9月21日土曜日

ヨトウガ 夜盗蛾

Mamestra brassicae (Linnaeus, 1758)

ヤガ科(Noctuidae)
ヨトウガ亜科(Hadeninae)
○2013.09.21 家の中で

  • 亜外縁線の形状からヨトウガでは?
  • 腎状紋が通常白いので、ハテナです。
  • もう少しと思ったら、どこかに入り込んでしまいました。
  • 天井にいたのですが見づらいので、上下を入れ替えました。






セスジツユムシ 背条露虫

Ducetia japonica (Thunberg, 1815)

Tettigoniidae キリギリス科
Phaneropterinae ツユムシ亜科
○2013.09.21 茨城南部の里山で(♀

  • 尾部の形状などで区別できるようですが、なかなか頭に入りません。
  • キスジハネビロウンカ 黄条翅広浮塵子

    Rhotana satsumana Matsumura, 1914


    Derbridae ハネナガウンカ科
    Derbrinae ハネビロウンカ亜科
    ○2013.09.21 茨城南部の里山で

    • スケバハゴロモに似ているような気がしましたが、大きさも模様も違っていました。
    • 調べたところ、キスジハネビロウンカでしたが、初見。
    • 山地性で、やや珍しいようです。
    • ウンカにしては、羽が広いですね。

    【参考】 北隆館「新訂原色昆虫大図鑑】Ⅲ pl74 P200


    2013年9月14日土曜日

    キバラヘリカメムシ 黄腹縁亀虫

    Plinachtus bicoloripes Scott, 1874

    Coreidae ヘリカメムシ科
    Coreinae ヘリカメムシ亜科
    ○2013.09.14 茨城南部の里山で


    • マユミについていましたが、やはり黄腹ですね。
    • それにしても、図鑑では、脚は黒褐色で各腿部の基部2/3は黄褐色となっているのですが、触角の先や脚の付け根が赤いのは、成虫になって間がないのでしょうか?
     きたきつねさんのブログに羽化した様子が載っていました。やはり、羽化後、そんなに経っていなかったようです。


    ○2013.05.25 茨城南部

    • 結構きれいです。


    イネクロカメムシ 稲黒亀虫

    Scotinophara lurida (Burmeister, 1834)

     Pentatomidae カメムシ科
    Podopinae クロカメムシ亜科
    ○2013.09.14 茨城南部の里山で(五齢幼虫)
    • 翅芽がはっきりしているので五齢幼虫のようです。

    ○2011.04.02 茨城南部で(写真の追加)
    • 近似種のオオクロカメムシは褐色で、頭部側葉突出し、ヒメクロカメムシは、光沢のない黒色であるが、小型で頭部側葉が突出するとともに、前胸背前縁両側の突起が長く斜め前を向くとされている。
    【参考】
    日本原色カメムシ図鑑 図版97 解説P220


    ○2010.12.02 庭の落ち葉の下で
    • 日当たりのよい擁壁の落ち葉の下では、カメムシがゾロゾロ。これは初見。
    • イネ科の害虫。成虫で落ち葉の下で越冬
    • 全身が光沢のない黒色のカメムシ


    2013年8月31日土曜日

    キタテハ 黄立翅

    Polygonia c-aureum (Linnaeus, 1758)

    Nymphalidae タテハチョウ科
    Nymphalinae タテハチョウ亜科
    Nymphalini タテハチョウ族
    ○2013.08.31 里山で(幼虫)


    • カナムグラ(鉄葎)で


    ○2011.11.26 庭のキクで


    • やはり、触角の先は白のようです。


    2013年8月10日土曜日

    ムラサキウスアメバチ 紫淡飴蜂

    Dyctyonotus purpurascens (Smith, 1874)

    ヒメバチ科 Ichneumonidae
    アメバチ亜科 Ophioninae
    ○2013.08.10 茨城南部の里山


    • 30㎜程度
    • オレンジ色の触角、くびれた腰、いかにも狩蜂です。
    • クルマスズメ(蛾)の幼虫に寄生

    【参考】 北隆館 原色昆虫大図鑑ⅢP512