2011年11月25日金曜日

シマハナアブの類

シマハナアブ(縞花虻)sp.
ハエ目ハナアブ科ナミハナアブ亜科
Eristalis sp.

○2011.11.25 庭のヤツデで




  • 複眼の間が離れているので、♀のようです。
  • シマハナアブと近似種のキョウコシマハナアブはとてもよく似ているようですが、腹部の斑紋,脚の毛,雄の交尾器など,普通のシマハナアブと異なる特徴が見つかり,1986(昭61)年に新種として発表されたそうです。
  • ♂はゲニや腹部の模様などで区別がつくようですが、♀は前脛節の毛の生え方で区分するようです。
  • 前脛節に着目して写真を撮ったわけではないので良くわかりませんが、下の写真では、どうも毛があまり目立たないようです。とすると、キョウコシマハナアブなのですが、判然としません。

参考

ミドリキンバエ

ミドリキンバエ(緑金蝿)
Lucilia illustris
ハエ目>クロバエ科

2011.11.25 庭のキクで
 

  • 緑金色のハエは、前にヒロズキンバエ(たぶん)を紹介していますが、今回は、胸部背面の後盾板の正中剛毛が2対ですので、キンバエかミドリキンバエと思われます。
  • さらに、鱗弁が白いので、ミドリキンバエとしました。
  • さて、ミドリキンバエは♂も複眼の間が広いそうなので、♂♀は分かりません。


参考
  北隆館「原色昆虫大圖鑑」Ⅲ P367


2011年11月5日土曜日

オオトビサシガメ

オオトビサシガメ 大鳶刺亀虫
Isyndus obscurus (Dallas, 1850)
カメムシ目>サシガメ科>モンシロサシガメ亜科


○2011.11.05 雪入(成虫)
  • 結構大きい。



○2006.07.09 つくば植物園(幼虫)

  • 7月の上旬に、筑波実験植物園にいったときにオオバギボウシにいるところを撮影
  • 当初は、脚に斑模様があるので、アシマダラアカサシガメではないかと考えたが、脚が長く、触角も長くて斑があるので、カメムシに関する掲示板であるカメムシBBSにお邪魔した。
  • ここで、過去ログを探していると、まさに同じ幼虫がいました。
  • 2齢幼虫であるようですが、成虫とはかなり異なっており、成虫の外観からは判らないのだとしみじみ感じました。 
  • さて、成虫は、体長20~27mmの一様に茶褐色をした大型の捕食性のカメムシだそうです。是非お目にかかりたいものです。
  • 和名漢字は、大きな鳶色をしたサシガメの意味なのでしょうか?


参考
  日本原色カメムシ図鑑(全国農村協会)P173
  新訂 原色昆虫大図鑑Ⅲ(北隆館)P162
     カメムシBBS No.4340スレッド(kameotakuさんの投稿)
  幼虫図鑑(5齢幼虫としていますが?) 




セモンジンガサハムシ 背紋陣笠金花虫

Cassida versicolor (Boheman, 1855)

Chrysomelidae ハムシ科
Cassidinae カメノコハムシ科
○2011.11.05 雪入で

  • マユミの葉裏で。初見。
  • イチモンジカメノコハムシに似ていますが、そもそも、見つけたのがムラサキシキブではなく、大きさも小さく、背中にX字の突起がありました。
  • 金色に輝いて見えて、とてもきれいでした。
  • サクラ、リンゴ、ナシなどが食草とされていますが、マユミで見つけたとされる方も多いようです。


ジョロウグモ

ジョロウグモ 女郎蜘蛛
Nephila clavata
クモ目>ジョロウグモ科>ジョロウグモ属


○2011.11.05 雪入で(卵のう)

  • 身近なクモですが、意外と写真も撮っていません。

2011年9月16日金曜日

クモヘリカメムシ

クモヘリカメムシ 蜘蛛縁亀虫
 Leptocorisa chinensis (Dallas, 1852)
Alydidae  ホソヘリカメムシ科 


○2010.09.15 陸平で(幼虫)

  • 翅芽がはっきりしているので、5齢幼虫と思われます。

  • 若齢幼虫(3齢幼虫?)も一緒にいました。



○2010.08.30 笠間PAで(成虫)







センチコガネ 雪隠金亀子、雪隠黄金虫

Geotrupes laevistriatus Motschulsky, 1857

Geotrupidae  センチコガネ科
○2011.09.15 陸平で
  • 緑銅色の光沢が綺麗なこの個体はオオセンチコガネかとも思いましたが、以下によりセンチコガネとしました。
  • 頭楯の前縁が半円形であること
  • 胸部背面中央の縦筋がはっきりしないこと
  • 印象がややスマートなこと
  • なお、前脛節の形状からも判断できるようですが、よくわかりませんでした。

【参考】
   国産コガネムシ標本館 オオセンチコガネ
        〃         センチコガネ



○2011.05.16 筑波山で


  • 5/16 筑波山で
  • オオセンチコガネと似ているのですが、オオセンチコガネの方が金属光沢が強く、頭楯が、センチコガネは半円形、オオセンチコガネは台形とされているようです。
  • この個体は、やや光沢が弱く、頭楯が半円形ですので、センチコガネとしました。
参考


2011年9月15日木曜日

トリノフンダマシ

トリノフンダマシ 鳥の糞騙し
Cyrtarachne bufo
クモ目 > ナゲナワグモ科>トリノフンダマシ属

○2011.09.15 陸平

  •  アシの葉に潜んでしました。
  • 腹部が白っぽく、目玉模様の周りに輪はありません。
  • 卵のうの形状も丸っこいです。


【参考】
  文一総合出版「日本のクモ」新海栄一 P162

  • これで、トリノフンダマシ属は、3/4
  • トリノフンダマシ・・・・・・・・・済
  • オオトリノフンダマシ・・・・・済
  • シロオビトリノフンダマシ・・済
  • アカイロトリノフンダマシ・・
  • とは言え、まだ♂は見つけていませんし、サカグチトリノフンダマシ属など色々いるようです。

2011年9月13日火曜日

キンバネチビトリバ 金翅矮鳥羽蛾

Stenodacma pyrrhodes (Meyrick, 1889)

Pterophoridae トリバガ科
Pterophorinae カマトリバガ亜科
2011.09.12 里山で
  • 小さいのですが、目立つ蛾です。
  • 似た種に、シラホシトリバがいますが、こちらの方が、腰が括(くび)れて、スマートのような気がします。

【参考】
シラホシトリバについて、昭和7年の北隆館「日本昆蟲圖鑑」P1443


オオクロセダカカスミカメ

オオクロセダカカスミカメ 大黒背高霞亀虫
Proboscidocoris varicornis
カメムシ目>カスミカメムシ科

2011.09.12 里山で
  •  ギシギシにつくとされていますが、偶々なのか、タデの類の上で、5mm程度。
  • 光沢のある黒色で、背面には不規則な斑点状に集まった白色の綿毛と暗色の毛におおわれているそうです。


【参考】
  全農教「日本原色カメムシ図鑑」P151

トモエガの類の幼虫

トモエガ(巴蛾)の類 
Spirama sp.
チョウ目(鱗翅目)>ヤガ科>シタバガ亜科

○2011.09.12 里山で

  • ネムノキで。70mm程度。
  • ハグルマトモエあるいはオスグロトモエの幼虫と思われます。

【参考】

  保育社 原色日本蛾類幼虫図鑑(上)P131



イネカメムシ

イネカメムシ 稲亀虫
Lagynotomus elongatus
カメムシ目>カメムシ科>pentatominae亜科

○2011.09.12 里山で(写真を追加)


2011.09.07 近所で草刈り中に

  • シロヘリカメムシに似ていました。
  • イネカメムシは、頭部の側葉の左右が接しておらず、シロヘリカメムシは、頭部の側葉が中葉の前方で接しているので、頭部の先が細くみえるようです。
  • 白いヘリはイネカメムシの方が狭く、前胸背、小循板に黒い点があり、革質部に一対の白点があるとされています。


参考 カメムシも面白い!!


2011年9月11日日曜日

モンクロシャチホコ

モンクロシャチホコ 紋黒天社蛾、紋黒鯱蛾
Phalera flavescens
チョウ目(鱗翅目)>シャチホコガ科


○2011.09.10 茨城南部の里山で(幼虫)

  • サクラの木に一杯ついていました。
  • 別名、サクラケムシ、フナガタケムシとも
  • 少し硬くなった葉をバリバリと食べるのだそうです。
○2010.08.06 庭で(成虫)
  • 可愛らしい、ポッテリとした蛾です。

【参考】


アカサシガメ

アカサシガメ 赤刺亀虫
Cydnocoris russatus Stal, 1866
Reduviidae サシガメ科

○2011.09.10 茨城南部の里山で(5齢幼虫)
  • カラスウリの葉の上で、クロウリハムシを捕食
  • 黄褐色の地に赤い模様、翅芽がはっきりしているので、5齢幼虫のようです。
  • アカサシガメの幼虫が赤っぽいとは、亀虫の幼虫と成虫はあまり似ていないと思っていたのですが、なにか普通ですね。


○2010.09.12 茨城南部の里山で(成虫)

  • 15mm程度
  • 草刈りをしていたところ、見つけたものです。
  • 脚は基節、転節以外は黒色とされていますが、この個体は赤色が残っており、羽化後間もない個体なのでしょうか?

【参考】


2011年9月9日金曜日

ズグロオニグモ

ズグロオニグモ 頭黒鬼蜘蛛
Yaginumia sia (Strand 1906)
コガネグモ科 ズグロオニグモ属

○23.09.08 乙戸沼付近で(♀)
  • 頭を隠しているので、ズグロがはっきりしませんが、腹背の黒褐色の葉状斑が目立ち、ズグロオニグモの♀のようです。
  • 昼は潜んでいて、夜、活動するそうです。


○22.11.12 牛久沼水辺公園のトイレで(♂)
  • ♂のようです。8~10mm
  • 日本にいるズグロオニグモの仲間はこの種だけ
  • 属名のYaginumiaは、日本クモ学会の会長を務めた八木沼健夫氏に献名されたものだそうです。
参考
日本のクモ 新海栄一 P206



2011年9月6日火曜日

ヒメイトカメムシ

ヒメイトカメムシ 姫糸亀虫
Metacanthus  pulchellus Dallas, 1852
イトカメムシ科, ヒメイトカメムシ亜科(Metacanthinae)

○2011.09.06 庭のフヨウで(5齢幼虫)
  • 4mm程度。翅芽が見られるので、5齢幼虫と思われます。
  • 触角、脚に多数の黒色輪があるのが特徴
  • 小楯版基部の直立した針状突起が少し見えます。


○2010.09.20 家の庭で フヨウの花で(成虫)


  • 体長4mm程度 蚊がとまっているのかと思ったが、カメムシでした。
  • 触角や脚が縞々なのが面白い。
参考
全農教「日本原色カメムシ図鑑」P184


  • イトカメムシ科は4種が知られていますが、イトカメムシに次いで、2種目です。
  • 残りのオオイトカメムシ、アカオオイトカメムシ(カメバヒキオコシにつく)はともに山地で見られるようです。


2011年9月5日月曜日

オオトリノフンダマシ

オオトリノフンダマシ 大鳥の糞騙し
Cyrtarachne inaequalis
 クモ目 > ナゲナワグモ科>トリノフンダマシ属

2011.09.03 雪入ふれあいの里

  • 雨の中、ススキの葉に潜んでいました。
  • 腹部が黄色っぽく、目玉模様の周りに暗褐色の輪があるのが特徴です。
  • 卵嚢の形状もトリノフンダマシと異なり、先が尖っているようです。
○2009.09.05 西公民館付近で



参考
  文一総合出版「日本のクモ」新海栄一著P162
  虫ナビ


  • トリノフンダマシ属は、「日本のクモ」新海栄一著では4種で、撮影できたのは2種目 シロオビトリノフンダマシ(黒色型=クロトリノフンダマシ)
  • 「日本のクモ」では、クロトリノフンダマシは、シロオビトリノフンダマシの色彩変異とされますが、ウィキペディアなどでは別種としています。
  • なお、近縁に、サカグチトリノフンダマシ属2種が知られています。

コシアカスカシバ

コシアカスカシバ 腰赤透翅
Scasiba scribai 
チョウ目(鱗翅目)>スカシバガ科>スカシバガ亜科

2011.09.04 茨城南部の里山で
  • 初見ですが、スズメバチの類と見間違いました。(→ベイツ型擬態
  • とは言え、よく見るとかなり寸胴です。後翅でお腹の線を隠しているようで、ちょっと目にはスマートにも見えます。
  • さらによく見ると、スズメバチの恐ろしげな顔とは違っていて、可愛い目をしています。

参考

  • スカシバガ亜科(Sesiinae)は、MOKUROKUで22種、みんなで作る日本産蛾類図鑑では亜種も含め33
  • そのうち、これで3種目 ブドウスカシバ モモブトスカシバ

2011年8月24日水曜日

アカヒメヘリカメムシ

アカヒメヘリカメムシ 赤姫縁亀虫 
Rhopalus (Aeschynteles)  maculatus
カメムシ目>ヒメヘリカメムシ科> Rhopalinae亜科

      ○2011.8.23 庭のクズの上で
      • 越冬の個体より色が薄いようです。


      ○2010.12.02 家の擁壁で
      • 擁壁で越冬するカメムシたちの一つで、これもまた、初見。
      • 赤味がかった黄褐色で、光沢があり、体が細い毛におおわれているカメムシ。

      参考




      チリイソウロウグモ


      チリイソウロウグモ♀ 塵居候蜘蛛
      Argyrodes kumadai Chida & Tanikawa 1999
      ヒメグモ科イソウロウグモ属

      ○2011.08.23 家の庭で(♀)
      • 久しぶりに見かけました。網の様子からやはりクサグモの類の網に居候していました。


      ○2010.08.13 家の庭で(♀)

      8/13の写真 腹部しか撮れませんでした。

      • 8/13に庭で面白そうなクモを見つけたのですが、調べても分かりません。頼りにしている「闇クモ画像掲示板」にお伺いを立てたところ、すぐに、くも子さんからご教示がありました。ありがとうございました。

      8/16に家の庭で
      • ご教示を頂いた後、再度、庭を探したところ、今度は卵のうと一緒に見つけることができました。
      • コクサグモの網の迷網部に居候しており、卵のうを守るようにしていました。
      • 体長は7.8mm
      • 大型のイソウロウグモで、餌を横取りするそうなので、機会があったら観察してみたいと思います。
      宿主のコクサグモ

      2011年8月19日金曜日

      ホオズキカメムシ 酸漿亀虫

      Acanthocoris sordidus (Thunberg, 1783)

      Coreidae ヘリカメムシ科
      ○2011.08.19 1齢幼虫
      • 雨の中孵化して、葉裏にいました。

      ○2011.08.17 不審なハチが

      2011.08.15 庭のマルバルコウソウで 
      • なんとも面白い卵ですが、どうやらホオズキカメムシの卵のようです。


      ○2010.10.04 家で(5齢幼虫)


      ○2010.05.20
      • 庭にホオズキ(鬼灯、酸漿)が咲いていますが、ホオズキの名前の由来は、牧野・新日本植物圖鑑によると、茎に方言でホオと呼ばれるカメムシの類がよくつくことからとされています。(ホオが付く、ホオが好む=ホオズキ)・・・他の説ももちろんあります。頬突きなど

      【参考】
        幼虫図鑑



      2011年8月16日火曜日

      イトカメムシ


      イトカメムシ 糸亀虫
      Yemma exilis Horvath, 1905
      カメムシ目>イトカメムシ科>ヒメイトカメムシ(Metacanthinae)亜科

      2011.08.04 庭のアサガオの上で
      •  ヒメイトカメムシより一回り大きいようです。


      このブログに掲載している近似種


      2011年8月14日日曜日

      ウスバカミキリ


      ウスバカミキリ 薄翅天牛
      Megopis sinica sinica White, 1853
      甲虫目>カミキリムシ科>ノコギリカミキリ亜科

      2011.08.10 里山で
      • 体色は暗褐色、又は赤みがかった茶色で、名前通り、翅の厚みが薄く、透けたように見えるのでこの名があるそうです。

      【参考】