2012年9月27日木曜日

フタスジタマゴバチ 二条卵蜂


フタスジタマゴバチ 二条卵蜂
Anastatus japonicus Ashmead, 1904 
(synonym A.disparis Ruschka, 1921)

ナガコバチ科 Eupelmidae
○2012.09.27 庭で(♀) 




  • 庭のボケの木のオビカレハの卵の上で。2.5㎜程度
  • フタスジタマゴバチはマイマイガ、マツカレハを寄主とするとされていますが、オビカレハにも寄生するのでしょうか?
  • 似たハチについて、ナガコバチ科の一種(Anastatus sp.)とする方がほとんどですが、北隆館の大図鑑の絵合わせで、フタスジタマゴバチとしてみましたが、確かではありません。
  • なお、シロオビタマゴコバチは腹部に白い帯があるので、明らかに違うようです。
  • 前翅に淡黒褐色の広い2横帯があることからフタスジ(二条)と命名されているようです。
  • 性的2型で、♂の翅は透明だそうです。
  • 3、4枚目は産卵しているかのようにも見えるのですが、産卵管は極めてわずかに突出とのことでみえないのかもしれません。
  • 1,2枚目は、穴があいた卵を覗いていますが、寄生蜂は、宿主である卵そのものを食べること(寄主摂食行動)もあるそうですので、このハチが食べたのでしょうか?



【参考】 北隆館「原色昆虫大圖鑑」Ⅲ 図版159 解説P533
     おちゃたてむしさん「明石・神戸の虫 ときどきプランクトン」
        ナガコバチ科の一種(Anastatus sp.)


2012年9月26日水曜日

モンオビヒメヨトウ 紋帯姫夜盗蛾


モンオビヒメヨトウ 紋帯姫夜盗蛾
Dysmilichia gemella (Leech, [1889])

ヤガ科(Noctuidae) 
ヨトウガ亜科(Hadeninae)
○2012.09.26 家で
  • なかなか面白い模様です。
  • 形からヨトウガと見当をつけ、模様から力技で調べました。



2012年9月24日月曜日

マエホシヨトウ 前星夜盗蛾


マエホシヨトウ 前星夜盗蛾
Pyrrhidivalva sordida (Butler, 1881)

ヤガ科(Noctuidae) 
ヨトウガ亜科(Hadeninae)
○2012.09.24、25,26 家で


  • 9/24の個体は擦れておらず、光沢もあってとても綺麗でした。



  • 9/25には、さらに数匹
  • ちょっとづつ、模様が違います。

  • 9/26に、家の外でも見かけました。

  • 前翅は濃淡のある赤褐色などで、模様がはっきりせず、変異も大きいとされるこの蛾ですが、内横線と外横線は比較的はっきりしているようです。
  • 「前星」のいわれでしょうか、内横線の外側の前縁よりに円い星模様があるとする記載もありましたが、通常、環状紋があるところなので、どうなのでしょう。

     虫ナビ

     内横線や外横線などについて 「成虫同定の初歩」


     

2012年9月23日日曜日

アダンソンハエトリ Adanson蝿取蜘蛛


アダンソンハエトリ Adanson蝿取蜘蛛
Hasarius adansoni (Audouin 1827)

Salticidae   ハエトリグモ科
○2012.9.23 家の中で



  • 家の中で、6mm程度
  • 頭が輝いてみえます。外雌器が見当たらないので、幼体と思われます。
  • 腹部の書肺のあたりに白い斑紋があるように見えました。
  • やや正体不明なのですが、vittataさんの「蜘蛛」のアダンソンハエトリの幼体に似ているので、一応、そうしておきます。

     新海栄一「日本のクモ」P289
          写真日本クモ類大図鑑 図版P154 解説P282



2012年9月22日土曜日

ヤマトシリアゲ 大和挙尾虫

ヤマトシリアゲ(大和挙尾虫)
Panorpa japonica Thunberg, 1784

シリアゲムシ科 シリアゲムシ亜科
○2012.09.22 茨城の里山で(夏型♂・♀) 
夏型♂ 上から
夏型♂ 横から
夏型 ♀
  • 色合いがだいぶ違います。ベッコウシリアゲと呼ばれていたのもわかります。


○2011.05.06 朝日峠(春型♂)
  • 雄の腹部の先は、鋏のようになっていますが、♀は、細く尖ります。
  • 春の色彩は、黒味ががっていますが、晩夏に羽化するものは赤みが強く、ベッコウシリアゲとして、別種と思われていたそうです。
  • 初見ではないのですが、なかなか、うまく写真が撮れませんでした。

コバネイナゴ 小翅蝗虫、小翅稲子


コバネイナゴ 小翅蝗虫、小翅稲子
Oxya yezoensis Shiraki,1910



Orthoptera バッタ目(直翅目)
Caelifera バッタ亜目
Acrididae バッタ科
○2012.09.22 茨城南部の里山で

  • MOKUROKUなど、エゾイナゴとするものも多いようです。学名をみるとなるほどですね。
  • さて、秋の虫たち、バッタ、キリギリス、コオロギの類の検索です。
  • まずは、触角が太くて短いこと
  • 耳は確認していませんが、お腹の羽のつけねの下あたり
  • これも確認していませんが、♀の産卵管は剣のような形でなく、ショベルを4つあわせたような形、♂の腹の先は船のへさきのような形だそうです。
  • 次に、尖がり頭ではなく、坊主頭で、前脚のつけねにノドチンコ状の突起があるので、イナゴの仲間(バッタ科とするものとイナゴ科とするものがあるようです)となり、さらに、後脚の上縁がつるつるしているおり、腿部の先端に棘があることからイナゴ亜科を調べることになります。
  • やはり、検索表は確認点がはっきりしますが、捕まえないと無理ですね。


コガタコガネグモ(小型黄金蜘蛛)

コガタコガネグモ(小型黄金蜘蛛)
コガネグモ科コガネグモ属

○2012.09.22 茨城南部の里山で(写真の追加)
  • いくらかましでしょうか。


○2009.11.07 三日月橋(牛久)で
  • なかなか見れなかったコガタコガネグモ
  • 見つけたのはよいが、X字形の隠れ帯もなく、音にも敏感とは思えない。捕食中なのでかな?
  • 近似種にムシバミコガネグモがいるが、本州南部以南とされているし、とくに模様が蝕まれた様子も無い。
  • それにしても、分厚い蜘蛛なので、腹部がボケてしまった。

【掲載種】 コガネグモ
       チュウガタコガネグモ
       ナガコガネグモ



2012年9月14日金曜日

トゲグモ


トゲグモ 棘蜘蛛
Gasteracantha kuhlii

Araneidae コガネグモ科
○2012.09.14 群馬県老神温泉で(♀)

  • 未計測ですが、6-8mmとされています。
  • 円網の中心に、下向きにいたのですが、突いたら、上に登って行きました。
  • 腹部背面は白地に黒斑とされ、♀の腹部の周囲には3対の黒色の刺があります。

【参考】 写真日本クモ類大図鑑 写真P63 解説P217


ジュウジナガカメムシ

ジュウジナガカメムシ 十字長亀虫
Tropicothorax cruciger


Lygaeidae ナガカメムシ科
Lygaeinae ナガカメムシ亜科
○2012.09.14 千手ヶ浜



  • ヒメジュウジナガカメムシとよく似ているようですが、前胸背の黒斑が細長く、革質部の黒斑も大きく、さらに、腹部下面の黒斑が帯状になっていないことから、ジュウジナガカメムシのようです。
  • ガガイモの葉にビッシリとついていました。

【参考】 日本原色カメムシ図鑑 図版45 解説P186
     氏原さんの「カメムシも面白い」


2012年9月13日木曜日

アカハナカミキリ


アカハナカミキリ 赤花天牛
Aredolpona succedanea

Cerambycidae カミキリムシ科
Lepturinae ハナカミキリ亜科
○2012.09.13 群馬県丸沼高原で
  • 標高2000mのロックガーデンのヤマハハコで

ギンボシヒョウモン 銀星豹紋蝶

ギンボシヒョウモン 本州亜種  
Speyeria aglaja fortuna (Janson, 1877)


Nymphalida タテハチョウ科
Heliconiinae ドクチョウ亜科
○2012.09.13 群馬県丸沼高原で
  • 標高2000mの丸沼高原のロックガーデンのマリーゴールドで
  • 亜高山帯に分布するそうです。
  • 残念ながらやや翅が痛んでいました。
○2006.08.12 乗鞍高原で

○2006.08.11 乗鞍高原で

  • ノアザミ(野薊)で、吸蜜
  • 後翅前縁の白紋が4つです。
  • 飛んでいるのはクロヒラタアブ?

【参考】 ウキィペディア
      「フィールドガイド日本のチョウ」P198
     

2012年9月9日日曜日

オオセイボウ


オオセイボウ 大青蜂
Stilbum cyanurum pacificum


Chrysididae セイボウ科
○2012.09.09 美浦で

  • メハジキには色々な虫が来ます。
  • 今日は、オオハナアブ、クマバチ、ルリモンハナバチなどなどと思っていたら、前から見たかったオオセイボウが姿を見せました。
  • 50枚以上撮ってやっと少しましな写真が1,2枚。結構素早く動きます。でも満足満足。
  • とても綺麗です。

【参考】 成城の動植物
     北隆館原色昆虫大図鑑Ⅲ P542


ヤノトガリハナバチ


ヤノトガリハナバチ 矢野尖花蜂
Coelioxys yanonis

Megachilidae ハキリバチ科
Megachilinae ハキリバチ亜科
○2012.09.09 美浦で(写真追加)

○2012.08.25 美浦で

  • メハジキの花にはいろいろなハチがきています。
  • よく見ると、小盾板両端の鉤状突起が見えます。
  • 大図鑑によると、♂の尾端には3対の歯状突起があるそうですが、見当たらないので♀のようです。(記載修正

【参考】 北隆館 原色昆虫大図鑑Ⅲ P580
     ♂の写真 neo-country